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[作品データ]オルドル(2006-2007)13'[pf]

オルドル
1人のピアニストのために
ジョルジ・リゲティに捧げる
制作年 2006-2007 / 作品時間 13'

1. カンガルー通信
2. 土の中の彼女の小さな犬
3. 嘘つきニコル
4. 真夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について
5. もしょもしょ
6. 踊る小人
7. TVピープル

曲目解説
この1人のピアニストのための組曲「オルドル」は、7つの30秒から2分程度の小さな曲で構成されている。オルドルとは、バロック期の作曲家フランソワ・クープランがクラブサンのために作曲した小組曲の名前であり、それぞれの曲には、奇妙で気紛れなタイトルが付けられているが、音楽の内容との関係は、まったく考慮されておらず、シュールレアリスティックな印象を受ける。このとてもコンパクトな組曲「オルドル」も、各曲の題名は、クープラン同様に内容との関連は、まったく考慮されていない。なお、すべて村上春樹の短編小説の題名からとられている。

この作品は「極端な」あるいは「特異な」演奏表現により、ある一つの音楽的気分を持続させる。また鍵盤とペダルの奏法のみによる様々な音響の実験でもあり、音を出さず打鍵だけによる雑音、鉛筆を黒鍵盤の上にのせ音を出さずにトリルしたり、ペダル操作によるレゾナンスのコントロール、音を出さないグリッサンド、極端な強弱、もはや伝統的な奏法である鍵盤を押さえたまま他の音を弾きピアノ弦を共鳴させる奏法、トイピアノの使用など、多種多様な奏法と音色の実験がされている。

この作品はジョルジ・リゲティに捧げられている。

初演
第17回 PORT作品展
日時:2006年9月16日(土)
場所:ベルギーフランドル博物館ホール(大阪国際交流センター内)
主催:PORT
ピアノ:檜垣ユミ

改訂初演
コンサートシリーズ「今日と明日の狭間の響き2007」
日時:2007年6月10日
場所:ナンバパークス パークス・ホール
主催:大阪芸術大学
ピアノ:多久潤子

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