kaaf2013

本フェスティバルを楽しむコツ

「アクースマティック・アート?なんやねんそれ?」な方必見!アクースマティック・アートの楽しみ方をご紹介します!

●アクースマティック・アートとは?

アクースマティック・アート (L'art acousmatique[仏], Acousmatic art[英])とは、「記録された音響による芸術」である。 作品は電子音響技術を用いて制作し、最終的に音響メディア(CDやテープ、ハードディスク等)に記録され、スピーカやヘッドフ ォンを通して提供される。それをただ”聴く”いう方法によって体験できる芸術である。

●アクースモニウムとは?

アクースモニウムとは、アクースマティック作品(電子音響音楽、テープ音楽、ミュージック・コンクレート、電子音楽、コン ピュータ音楽など)をコンサートで上演するための多次元立体音響装置である。コンソールのフェーダーを操作し、上演空間の中に 配置された多数のスピーカー(通常は16個以上)に音を伝送することで、多彩な音響空間を表現する。

●アクースマティック・コンサートの楽しみ方

静かなアクースマティックのコンサートは舞台上に演奏家がいないので、何を見たら良いのかわからないという困惑される方も 多いようです。コンサートですので好きなように聴けば良いのですが、うまく音のみの世界に集中できない方は下記の方法を試して みてください。

  1. 1.音が聴こえてきたら、リラックスしてゆっくりと心を鎮める。
    (作品は長い!退屈になることをあきらめよう。)
  2. 2.軽く目を閉じて、空間に放射された音を積極的に見るように追いかける。
    (慣れてくれば目を開けても大丈夫。)
  3. 3.集中と共に、音がまるで生き物のように自律的に動いて聴こえてくる。
    (幽霊の来場!?)
  4. 4.次第に眠りが訪れるが、流れに任せる。
    (半分眠っているような状態の持続が最も好ましいのですが、もし眠ってもそれはそれで気持ちいいものです。)
  5. 5.作品の終わりを感じたら、ゆっくりと音の世界から退出する。
    (もし心を動かされたら、拍手して制作者をねぎらってください。)
(文:檜垣智也)


いかがでしたか?「文字でいろいろ言われても、なんやわかれへんわ!」という感想をお持ちの方も少なからずいらっしゃるとは思いますが、でしたら 一度ぜひ!会場に足をお運びください!「なんやねんこの大量のスピーカー!?」「なんやねんこの音楽!?」と驚きの連続の夜になることでしょう。
本フェスティバルで先端の音楽の世界をたっぷり堪能して下さい!お待ちしています。

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